僕はコーギーのこうちゃん

僕は、ひょんなことで、この家の住人となった幸助です。コーギーの幸助。通称、コウ君。まあ、まあ、安易な名前だと思うわな。以前の住人のマルと比べて、あまりに小さいらしい。踏まれないように気をつけなくちゃね。　
ほんとなら、この時期、まだ親元で兄弟たちとじゃれあって暮らしているはずだろうにと
何だか、可哀想でもあり、けなげでもあり、複雑な気分。人間の欲望の犠牲者なのか、それとも、そんな愚かな人間を癒す為に、この世に送られてきた天使なのか。と、僕の飼い主となったおばさんは思っているらしい。ほんとは僕にとってはそんなことはどうでもいいんだ。今、今日、生きている僕が一番大事なんだから。

そんなことを思っているうちにも、時間はどんどんと過ぎ去り、季節も冬から夏に移行した。この間、僕の身に起きたことは、立派な男の子になるはずだったのに、六ヶ月目にして、許可無く去勢されてしまった。まあ、飼い主の事情もあるんだろうけど、なんとも、無念な話ではあるまいか。
これからは月に一度の、シャンプーの時にやさしくしてくれるお姉さんたちと仲良くして、毎日朝夕の散歩の時に出会うお友達になってくれた、仲間の皆んなと、僕の家族になってくれたおじさんとおばさん楽しく暮らしていけるといいなと思っているんだ。

僕の自己紹介…体重約12キログラム。身体の色は背中は茶色。お腹側は白色。頭は茶色に黒い毛が混じっているのと白。頭の真ん中で右と左の半分に分かれている。分かれ目は白色で首、胸、お腹へと続いている。そうそう、僕の一番可愛い所を忘れちゃいけない。僕の頭の後ろに茶色の三角がくっついている。なんともいえない可愛さっておばさんは言ってくれるんだ。僕の自慢なのさ！

それから 耳は茶色だけど、先っぽが黒色になっている。左耳の内側には白色の水玉模様が付いている。 ここも可愛いよ。そして、ちょっと皆んなとは短いけど、真っ白な足が4本。しっかりした前足とちょっと頼りなさそうな後ろ足。でも、こんな足だけど、かけっこは大好きで誰にも負けないよ。競争したことは無いけどね。走るのは大好きさ。身体の大きさは、そうだね、柴犬と同じくらいだね。中型犬といったところだね。まだまだ、僕のこと話したいけど、また、こんどね。今日は僕の名前を覚えてね。これからも、よろしくね。